給料が安い時ほど自己投資にお金を使おうというお話



皆様こんにちは、こんばんは。
マジックカットの小袋にギザギザがついていると、
『ああ逃げやがったな』ってなりませんか?
いやまあ、ありがたいんですけどね。

さて本日は、
『給料が安い時ほど自己投資にお金を使おう』
というお話させていただきます。

料理人の方は言うまでもなくよくご存じだと思うのですが、
『安月給』と書いて『りょうりにん』と読むってぐらい
料理人という職業は給料がクッソ激烈に安いのです。

特に新卒や見習いのうちは総支給で月20万円以下なんてザラにあります。
私の場合はすぐに辞めましたが新卒で総支給15万円ぐらいでした。
もちろんボーナスなんて、なにそれおいしいの?って感じです。

そんな少ない給料だと毎月自由に使えるお金も少なく、
どうしても使い道が限られてきます。
貯金するのか趣味につかうのか勉強につかうのか…
それぞれ考え方はあると思うのですが、
私は圧倒的に勉強、つまり自己投資を推します。

なんでやねん!趣味とか貯金も大事やろ!
って思われる方もいらっしゃるでしょうが、
あくまでも優先順位は勉強が一番ってだけなので
まあ軽い気持ちで最後までお読みいただければと思います。

では始めていきましょう。

なぜ自己投資にお金を使うべきなのか?

まず結論からいいます。
自己投資にお金を使うべき理由は、
【自己投資をして成長速度を上げて、早く苦しい時期を抜けた方が楽だから】
です。

先程も言った通り料理人は給料が安いです。
新卒や見習いだと生きていくので精一杯なくらいです。
でも実力がないと上のポジションにもいけないし給料もあがりません。

つまり早く実力をつけないと安い給料で先輩やシェフにあーだこーだ言われて朝から晩まで働いて…
という苦しい時間が長く続いてしまいます。
私が思うに料理人として生きていく中で一番苦しい時間がここなので、
ここを早く抜けないといつか心が折れて料理人という夢を諦めてしまうことにもなりかねません。

だから若いうちはとにかく自己投資にお金を使い、
一日でも早く上のポジションに上がれるように努力するべき、
というのが一番の理由になります。

具体的に何をすればいいのか?

さて次は自己投資をするにしても一体何にお金を使えばいいのか?
という点についてですが、
私がおすすめするのは【食べ歩き・本を読む】この2つです。

料理人が若いうちにする自己投資において、
この2つ以上のことはないと私は思っています。

ではそれぞれどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

食べ歩きによって得れるもの

食べ歩きによって得れる一番のメリットは【舌の経験値】です。

行く店は自分が理想と思う料理スタイルのお店が望ましいですね。
自分が目指すべき味、そしてスタイルを若いうちに舌と脳に刻み込んでおくのは
非常に大事な事だと思います。

いつかシェフになって自分で料理を考える際も、
過去の舌の経験値から味を組み立てたり味を加えたりすることも多くあるので、
なるべく若いうちに多くの味を経験しておきましょう。

これについては以前の記事で詳しく書いてありますので、
ぜひ合わせてお読みください。↓

若い料理人は技術の前に舌を磨いたほうがいいというお話

21/05/2020

本を読むことによって得れるもの

本は安い投資金額で多くの情報を得ることができるのでおすすめです。
もちろんただ本を読んでいるだけでは頭でっかちになるだけですが、
漠然とでいいので多くの知識を頭に入れておくと、
現場で実践を繰り返すことによって知識から理解に変えていくことができます。

ただたまに、
『料理本といっても多すぎて何を買ったらいいかわからない…』
という質問をいただくことがあります。
私も若い時はとりあえず気になったものを手当たり次第、
といった感じで半分コレクション的に買っていたのですが、
料理本は値段もそこそこするのでこれはあまり賢い買い方とはいえないでしょう。

ではどんな本を買うのがいいのかですが、
まずレシピだけが羅列されている本はよっぽどその料理を作る事情や、
知りたいレシピが載っている場合以外は買わなくても良いです。
レシピを見るための本は漠然と読むものではなく、
実際その料理に触れる際の参考レシピや比較として使うものだからです。

なのでまず初めは肉や魚、野菜などの下処理方法が写真付きで載っている本など、
今の自分が与えてもらっている仕事に役立つ内容のものを買い、
実際料理に触れる仕事を貰ってからは調理に関する知識や化学について、
書かれているような本を読むのがおすすめです。
とにかく最初のうちは値段は張りますが実際に仕事をイメージしやすい、
画像付きの本から読んでいくといいでしょう。

下におすすめの本を貼っていますのでぜひ参考にしてみてください。↓

●調理場1年生からのミザンプラス講座
値段も手ごろで色々な食材の処理方法が画像付きで載っているので、
とてもわかりやすく初心者の方にもおすすめです。
食材名などもフランス語でまとめてくれてるので、
自然とフランス語名が覚えられるのもありがたい点ですね。

●プロのためのわかりやすいフランス料理
辻調卒の方には馴染みが深い本ですね。
こちらは値段は少々お高いのですがフランス料理に関する基礎知識が全て詰め込まれた一冊です。
若手からベテランまで長く使えますのでこれは持っておいて損はないでしょう。

●月刊専門料理
あらゆる料理のトレンドついて書かれている月刊誌です。
非常に役立つ知識ばかり紹介されているのですが、
その月の特集によっては今自分が欲しい知識でないかもしれないので、
『フランス料理特集』だったり自分が興味のあるジャンルの時だけ買うのがいいかなと思います。
もし、あとで欲しくなったらネットや書店でバックナンバーを探せば、
定価より安く手に入る場合もあるので無理して毎月買う必要もないでしょう。

●シェフ
フランス料理を学んでいる方ならば買っておいて損は無い本です。
年四回季節ごとに発刊されるのですがスターシェフの季節のコース料理だったり、
スペシャリテがレシピと写真付きで紹介されていたり、
フランス料理界のトレンドやフランス現地での最新情報まで、
フランス料理に関するあらゆる旬が詰まった一冊です。
買う本で悩んだらとりあえずこれを買いましょう。

おわりに

今回はざっくりと2つの自己投資のメリットを紹介しました。
勉強の仕方や優先順位の考え方はひとそれぞれなので一概には言えませんが、
私はこの2つはしっかりやっておくことをおすすめします。

若いうちに貯金をするのも大事かもしれませんが、
毎月必死に絞り出して貯金するよりもその分を少しでも自己投資に当てて、
早くよりたくさんのお金を稼げるようにした方が金銭面で考えても効率的だと思います。

以前私が教えてもらった言葉で、誰の言葉か忘れましたが
『貧乏人が頑張って貯金しても、貯金がたくさんある貧乏人ができあがるだけ』
的な言葉が私の中でとても印象強く残っています。

つまりこれは少ない稼ぎから絞り出して貯金を増やすだけじゃダメで、
実際に稼ぐ力を増やさないと豊かにはなれない、ということを言いたいのだと思います。

料理人においてもこの言葉は当てはまっていると思っていて、
早く力をつけて自分の選択肢を広げて、そしてお金を稼げるようになって豊かになろうぜ!
ってことですね。
この記事が少しでもその力をつけるための参考になれば幸いです。

他にも若手の料理人の方に向けた記事を書いております。
そちらもぜひ合わせてお読みいただければと思います。↓

新卒料理人はまず自分のポジションを作ろうというお話

30/03/2020

修業をするうえで劣等感という感情は持たないようにしよう

11/09/2019

それでは本日もお読みいただきありがとうございました。
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