なぜシェフなのに副業をするのかというお話



皆様こんにちは、こんばんは。
将来の夢は専属のマッサージ師を雇うことです。こんにちは。

さて本日はタイトルにもあるように、
『なぜシェフなのに副業をするのか』
ということについてお話させていただきます。

当ブログや私のTwitterをご覧いただいている方の中には、

『なんでレストランのシェフが副業に力入れてまんねん。
店の料理をもっとしっかりやらんかいな。』

と思っている方もいることでしょう。

もちろんその意見もごもっともなのですが、
『今の時代、料理しかできない職人タイプでは豊かになれない』
というのが私の持論でして、
料理の事、そして店の事以外にも知っておくべき事がたくさんあると考えています。

料理人はどうしても厨房にこもっている時間が長くなるので
世間で起きていることや時代の流れに疎くなり、
厨房を出たら何もできない人間になってしまいがちです。

私も以前はそうで、狭い厨房の中という世界だけで生きていました。

しかしこのままでは先が無いと思いはじめ、
なんやかんやあっていまの私の
【シェフをやりながら副業で稼ぐ】
というスタンスにたどり着きました。

今回はそんな私のちょっと変わった働き方についてまとめてみました。
ぼちぼちな長さになってしまいましたが、
これからの料理人人生に不安を抱いている方はぜひ読んでみてください。

目次

料理はあくまでも仕事

まず大前提として私は料理を仕事としてやっています。
これは、
『仕事だから適当にやって適当に稼げればいいや』
と思っているわけではなく、
料理を作るのも考えるのも好きだけど
料理人という仕事は好きになれないから仕事と割りきってやっているって感じです。

そしてTwitterを眺めていたり、
私の周りの料理人のお話を聞いていると、
同じような考えの方が結構多いんじゃないかなと思いました。

そしてそのタイプの方々は料理研究家になったり、
料理を趣味にしてしまって別の仕事をはじめたりする傾向にあります。
偏見やんけって思ったらすみません。
でも大きく外れてはないかなと思っています。

では料理人という仕事のどこが嫌なのか?
ということに関してですが、
これはもう皆さんおわかりですよね。
そう、【労働環境】です。

レストランのキッチンで働いていると、
体力も使うし頭も使う、
そのうえ長時間労働。
おまけに薄給。
という数え役満っぷりのお店がほとんどです。
中には労働環境を整えるのに力を入れている企業も最近はありますが、
いまだに多くはこんな感じです。
これではいくら料理が好きでも続きませんよね。

私もこれが原因で料理人という仕事が嫌になりました。
私はゆとり世代の代表的年齢で、思考もゆとり世代そのものです。
上司の顔色をうかがって生きるのも苦手ですし、
長時間労働を乗りきるための根性も体力もありません。
見た目も中身も、『ああ、こいつはゆとりだなあ』と露骨にわかる人間が私です。

そんな私は仕事だから辛くても我慢しろ!
とか
俺の若い頃はもっと大変だった~
とかこんな話が大嫌いです。

仕事は一生のうちでかなり大きな時間を占めるものなのに、
それが辛すぎるとか生きてる意味ねーじゃんって思ってしまいます。

じゃあどうすればこの状況を打破できるのか?
というわけでようやく本題です。


私が副業をする理由

さて本題に入っていきなりですが結論です。

【私が副業をするのは、いつかは時間の切り売りでお金を稼ぐことを止めないと一生豊かにはなれないから】

これが全てです。

この考え方自体は多くのビジネス系の発信者の方々もよく言っていることですが、
料理人の世界にも当てはまることだと思います。

もちろん若いころは技術などを学ぶためにお店に入って、
自分の時間と引き換えに給料と技術を得ると思います。
これは自己成長につながるのでもちろん意味がありますし、
私もずっとお店に雇ってもらって生きてきました。

ではいつまでこれを続けるのか?
と聞かれたときに皆様はどう答えますか?

中には、
『自分は料理さえ作っていれば幸せなので一生現場で生きていきます!』
という方もいらっしゃるでしょう。

ただ私は違います。
私は仕事だから料理をやっているし、
それでお金を稼いで人生を豊かにできないのなら
違う道に進んだ方が良い

と考えています。

現場の料理人は年を重ねるごとに再就職も難しくなり、
体力的にも少しずつ厳しくなっていくので、
いつかガタが来てしまう前に現場に立つこと以外で
お金を稼ぐ手段を知っていないと
料理で一生食っていくことは難しいというのが私の考えです。

具体的にどんなことをやっているのか

じゃあ具体的にお前は何をやってんだという質問に備えて、
私がやっている副業を簡単にまとめてみました。

  • ブログ
  • note(レシピ販売)
  • メニュー考案&レシピ提供
  • お菓子などの製造販売
  • WEBライター

ざっとこんなものでしょうか。
他にもなんちゃらかんちゃら手を出してはいますが、
収益が出ているものはこれぐらいです。

具体的な数字はちょっとアレなので伏せますが、
一応6桁台の売り上げを確保できています。

自分のお店は持たないのか?

先程述べた、
【いつかは時間の切り売りでお金を稼ぐことを止めないと一生豊かにはなれない】
というお話をすると必ずと言っていいほど、

『自分のお店は持たないの?』

って聞かれます。

副業やらなんやらするぐらいだったらレストラン展開とかしなはれや、
ってことなのでしょうけど私はそれは一切やる気はありません。

理由はシンプルに
【自分でお店を持つのはリスキーだから】
です。

飲食店というものは開業するのにとてもお金がかかります。
設備費やら日々の食材費なども馬鹿になりません。
もちろんお客さんがこなくても固定費、食材費はかかります。

そしてお金よりなにより私が嫌なのは、
お店を構えるとそこに縛られることです。
気分屋の私はこれが耐えられないのでお店を持ちたくないのです。

一方ブログやレシピ販売はどこにいても自分のタイミングでできるので、
私の性格に合っていると思いやり始めました。
まあこっちももちろん簡単なわけではないのですが、
失敗したところでリスクがゼロというのが大きいですね。


まとめ

本日の内容のまとめです。
ダラダラと自分語りしてすみません。

繰り返しになりますが、
シェフなのに副業するのは自分の時間の切り売りでは豊かになれないからです。

そして料理人という重労働から抜け出し、
リスクや重荷を背負わずに自分の好きなスタイルで料理と向き合いたいと思っています。

そしてそれによって所得を得て自由な時間も作れるようにして、
常に新しいことに挑戦していきたいと考えています。

料理は好きだけどいつまでも辛い仕事はできない…
と私と同じように考えている方々の希望になれるように、
これからも発信を続けていきますのでよろしくお願いします。

おわりに

さてクッソ久しぶりに自分語りをしましたが、
はたしてここまで読んでくださっている優しい方はいるのでしょうか…(不安)

まあ普段わりと淡々とコンテンツを作っているだけのアカウントなので、
たまにはこんなお話もいいかなと思ってこの記事を書きました。

いつかしっかり結果を出せたらまた
『料理人の副業のススメ』的な記事でも書きたいと思っています。
果たしていつ成功といえるのかって感じですが。
もし失踪したら
『ああごちゃごちゃ語ってたけど駄目だったのか』
と笑ってやってください(´・ω・`)笑

ちなみに1年ほど前にもブログを始めた理由と、
料理人という生き方について書いた記事を上げていますので、
興味がある方はぜひこちらもご覧ください。

現役フレンチシェフの私がブログを始めた理由と始めてみて思ったこと【新しい料理人の生き方】

30/12/2018

それでは本日もお読みいただきありがとうございました。
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