皆様こんにちは、こんばんは。
タイトル長すぎてすみません。
今日も専門学生や料理人になろうとしている人に
是非読んでもらいたい記事です。
現役のフレンチシェフで、専門学校にも勤めたことのある私から見て
料理人を続けられるタイプとそうでないタイプはどういった特徴があるのか?
ということについてお話していきます。
あくまでも私の主観ですので、
なんとなくそんなものなのかもしれない
って程度に見てもらえたらと思います。
では早速始めていきましょう。
目次
料理の専門学校生を3つのタイプに分類する
専門学校で働いて、様々なクラスそして生徒を
見ているうちに、料理の専門学校生は大きく3つの
タイプにわけられると私は思いました。
タイプ①料理、お菓子作りが趣味で、食べ歩きなども日々していて
お店や食文化の知識も詳しいタイプ
タイプ①は女の子に多いですね。
Twitterなどを眺めていてもよく見かける、
お菓子をたくさん作ってアップし、将来はパティシエになりたい!
って言ってる感じの子です。
このタイプ①が割合としては一番多い気がしますね。
タイプ②『料理人』『パティシエ』という仕事に憧れを抱き
この世界に飛び込んできたタイプ
このタイプ②はテレビやドラマ、または家族と行ったレストランなどで
料理人やパティシエの人を見て、自分もこうなってみたい!
と思って入ってきた人です。
タイプ①と違い、料理やお菓子に特別興味があったわけではないが、
単純に仕事をしている姿がカッコイイと思って来ています。
これは男性に多いタイプですね。
タイプ③なんとなく
ざっくりですが結構います。笑
なんとなく興味があったから。
なんとなく楽しそうだから。
なんとなく会社勤めが嫌だから。
などなど・・・
特に志すものはないがとりあえずやってみよう、
って感じの人たちです。
料理人として続くタイプと辞めるタイプ
さて大まかに3つのタイプに分けましたが、
皆様はこの中で一番長続きするタイプはどれだと思いますか?
正解は
タイプ②です。
理由を私が見てきた人たちから分析すると、
タイプ②の人は初めから
『料理人』
という仕事として見てくるからです。
あくまでも仕事としてカッコイイ職を選んで
専門学校に来た人たちなので、
変に夢や理想を持っていない人が多く感じました。
もちろん離職率が高い仕事ですので例外はありますが、
このタイプの人たちは、仕事が厳しくても
上手くいかなくても、
カッコイイ自分でありたい
と思って踏ん張れる人だと思います。
そして二番目に辞めないタイプは
タイプ③です。
意外にも適当なこのタイプ③が次点です。
このタイプは様々な人種がいすぎて分析が難しいのですが、
私が思う次点に食い込んだ理由は
手の抜きどころを抑えている、要領が良い人が多い。
というところです。
この仕事は全力を出すところは出して、
気の抜けるところは全力で気を抜かないと
長続きしません。
長時間労働に加えて、厳しい先輩やシェフに囲まれて
ずっとクソまじめにやっていても
すぐにパンクしてしまいますので。
私もある程度辛くなったら逃げることによって
料理を嫌いにならずに長く続けることができました。笑
決して逃げることを推奨しているわけではないので悪しからず。
そして最後、
もっとも辞めるタイプは
タイプ①です。
これはもう圧倒的です。
むしろ全員やめます。
もしくはサービス側や販売員側に移ります。
その一番の理由は、
夢や理想といった幻想をこの仕事に持ち込んだから
というところでしょう。
タイプ①は趣味として、お菓子作りや食べ歩きをしていたので、
この仕事がきらびやかで夢のある仕事だと勘違いして
この世界にやってきますが実際の現場は地獄絵図です。
そのギャップと厳しさでみんな辞めてしまいます。
シェフやパティシエになりたい学生の皆様へ
もしこれを見ている中学生、高校生の方々で
料理やお菓子作りが好きで将来はシェフ又はパティシエになりたい
と思っている人がいましたら、しっかりと考えてから
進路を決めることをおすすめします。
この世界は本当に厳しいです。
はじめのうちは時間もお金も自由じゃなくなります。
以前のブログでもちらっと書きましたが新卒だと一日15時間働いても、
月15万円ぐらいしかもらえないのも当たり前です。
火傷もケガもしますし、手も死ぬほど荒れます。
本当に死ぬ気でやらないとトップにたどり着けません。
トップに立っても、料理をしているだけじゃ大して給料は上がりません。
自分が好きな料理、理想のお菓子などを作れるようになるのは
5~10年間厳しい日々を耐え抜いた後です。
専門学校の学費も高いです。
年間200万円以上します。
以上を見ても、
『それを耐え抜いて私は絶対にプロになる!』
と思った方、
是非頑張ってください。
自分の実力が全てのこの世界は
技術があればとても楽しい世界です。
逆にこれを見て、
『私には無理かもしれない…』
と思った方、
冷静に自分の将来を見つめなおしましょう。
趣味でやる方が自分の好きなものを作れますし、
誰にも怒られません。
料理やお菓子を嫌いになりたくないのであれば、
趣味にとどめておくのもひとつの選択肢だと
覚えておいてください。
終わりに
本日の内容はかなり主観が入っていますが、
進路を迷っている方々にとって少しでも意味のあるものに
なればいいなと思い書かせていただきました。
もし身近に料理人やパティシエになりたいと
思っている人がいたらこの記事を
広めていただけると嬉しいです。
前回の料理人のお給料について書いた記事も
合わせて是非どうぞ。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ついでに私がおすすめする、
料理人になるためのモチベーションが上がる本を
紹介しますので、やる気を出したい方は是非読んでみてください。笑
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
今回も前回も、
料理人の裏側をなるべくありのままに
見せるためにネガティブなイメージを強く出していますが、
どれだけこの記事を読んでもやる気が削がれなかった人は
本物だと思います。
頑張って一緒にこの業界を盛り上げましょう。
それでは本日もお読みいただきありがとうございました。
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