有名店で修業したという肩書は必要か?



皆様こんにちは、こんばんは。
コーヒーとパンのお店はたくさんあるのに、
おにぎりとお茶のお店があまりないのはなぜなんでしょう?
需要ないんですかね?まあ私はパン派なのでたぶんあってもあまり行きませんが。(無責任)

さて本日は、
『有名店で修業したという肩書は必要か?』
というテーマでお話させていただきます。

何度かブログの中でもお話していますが、
私はどこぞの有名店で修業しただとか、
スーシェフ(副料理長)をしていただとか、
そういった肩書が一切ありません。

一応ミシュランの星付きのお店で働いてはいましたが、
1年弱ぐらいの期間だけなので修業というよりかはただの研修みたいなものです。

そんな私でも今現在レストランのシェフとして成り立っているわけですが、
全くのノーブランドで戦うのはやはりちょっとだけ大変だなと
最近思い始めたのでこんな記事を書いてみることにしました。

これからどういったお店で働くのか悩んでいる若手の料理人や、
料理の専門学校生の方々の参考になれば幸いです。

目次

有名店出身というブランドはスタートダッシュが切りやすい

有名店出身の肩書が特に活きるのはこれだと思います。
有名店出身のシェフとノーブランドのシェフが独立したときの注目度の差は歴然です。
食通の中にはその有名店の大ファンも少なからずいるでしょうし、
『あの名店で修業したシェフなら美味しいに違いない!』
といったイメージも付くのでお客さんが集まりやすいです。

とはいえ、いまはネットが発達しているので
ノーブランドでも面白い店だったりすごく美味しい店だったりすると
色々な人の目にとまる機会が多いと思うので、
昔ほどブランド力というものは強力なものではないのかもしれません。

ただ同業同士、お店同士の繋がりなどに関してはやはり有名店出身の方が作りやすいのかな
と思ったりもします。
有名店はだいたい横のつながりも強いので
しっかり真面目に仕事をしていれば自然に人脈は増えていきます。

有名店同士のネットワークに入りやすい

有名店同士のネットワークに首を突っ込んでおけば思わぬ恩恵を受けることがあります。

例えば料理雑誌の取材です。
料理雑誌に取り上げられるお店は、
お店同士のネットワーク内で紹介されていることが多々あります。

他にもイベントなどに声をかけてもらいやすいので、
お店の名前を広めるための手段がネットワークゼロのシェフよりかは各段に多いと思います。

とはいえまあこれも有名店出身ならみんなそうかと言われればそんなこともないので、
結局はその人の努力次第という身も蓋もないことをいってみます。



有名店出身のブランドがマイナスに働くことも?

ここまで読んだら、
『やっぱ有名店の方がええやんけ!ブランド最高や!』
ってなりそうなものですが実はいいことばかりではないのです。

有名店出身のブランドを掲げるということは、
勝手にイメージを作られて勝手に期待されて勝手に落とされる、
というリスクが伴うのです。

どういうことかといいますと、
例えばフランスのポールボキューズで10年間修業をしてきたシェフが日本で店を出すとします。
すると【ポールボキューズで10年研鑽を積んだシェフが独立した!】
と料理界はざわつくはずです。
そしてこの情報を見て食べに行ったひとは少なからずポールボキューズの影を期待すると思います。
本家と比較してあーだこーだ好き勝手言う輩もいるでしょう。
なかには本家とはまったく別物だとか比べ物にならないとか、
偉そうに批評する人間も現れてくることと思います。

『○○という星付きレストランで10年』
『○○シェフの一番弟子』
などなど、
こういったブランドに縛られてしまうというのはひとつのリスクなのではないでしょうか。

結局有名店出身はプラスなの?マイナスなの?

ここまでなんやらかんやら書いてきましたが、
結論はクッソプラスだと思います。

結局どっちを選ぼうが自分次第なのでどう転ぶかはわかりませんが、
注目されているに越したことはないので有名店で修業するということは価値のあることだと思います。

なので私の考えは、

とにかく料理人として上に登っていきたければ有名店で修業した方が良い。

自分だけの力で何かを作り上げたければ私みたいに自由に料理を勉強すれば良い。

という感じです。



おわりに

最後に繰り返しになりますが、結局は自分次第です。
有名店出身でもパッとしないで潰れていく人もいますし、
無名からあっという間にスターシェフに駆け上がっていった人もいます。

私は有名店の厳しい修業に耐えられるメンタルが無かったので自己流で行きましたが、
いまはなんとかシェフになれています。
修業に耐えていれば今頃もっと高いところにいてたかもしれないと思わなくもないですが、
私はいまの立ち位置がとても気に入っています。
自己流バンザイだとすら思っています。

なので有名店で働こうが働かまいが料理を嫌いになることなく継続して頑張っていれば
悪い結果にはならないと思うので、
あまり深刻に考えすぎずに自分が働きたいと思った場所、環境で自分なりに頑張るのが一番だと思います。

…結局あんまり参考になる話ではなかったですね。笑

まあたまにはこんな雑談もいいかなということにしておきましょう。(白目)

それでは本日もお読みいただきありがとうございました。
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