修業をするうえで劣等感という感情は持たないようにしよう



皆様こんにちは、こんばんは。
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さて本日は、
『修業をするうえで劣等感という感情は持たないようにしよう』
というテーマでお話させていただきます。

このブログを読んでくださっている方の中にも、
まだ若手の料理人の方や下積みをされている方もきっといるだろうと思います。
そしてそのほとんどの方が一度は自分の実力の無さに心を折られかけるという
経験をしているのではないでしょうか。

これはやはり実力が物を言う料理人の世界では誰しも通る道だと思いますが、
その中で周りとの力の差に対して劣等感を抱き、
潰れていってしまう人も少なくありません。

しかし劣等感という感情を抱いていると
前向きに努力することの妨げとなります。
今回のテーマの結論から言うと、
修業をするうえで自分の力の無さを認めるのは大事ですが、
劣等感を抱く必要は全くありません。

今日はそんなことについて詳しくお話していきます。

自分の実力の無さを認めるところがスタートライン

はじめは何もできないのが当たり前です。
料理人になったばかりの頃は、よっぽど器用な方や天性のものを持っている方は例外として、
自分以外の料理人の9割以上が自分より仕事ができる人間です。

なので同じ店で働いている先輩や、
なんなら同僚に負けていることすらもあるでしょう。
悔しいのはわかりますがそれが普通なのでいちいちへこんでいてはキリがありません。

私も学生時代は実習でも優秀な方でしたが、
いざ現場に出るとメンタルの弱さ&コミュ障という弱点が露呈し、
テンパってしまって何もできずにいました。
『あいつ仕事できなさそうだな』
とクズみたいなことを思っていた同期の女の子に軽々と抜かされる始末です。

『自分は何もできない』
という劣等感から周りを落としたりねたんだり弱点を探したりする、
典型的な卑屈人間になり目の前のやるべき事に目が行っていませんでした。

そしてそのまま私は心が折れてそのお店を辞めてしまったのですが、
今思うとここが料理人としてのスタートラインだったと思います。

学生時代に自分の力量ははっきりとはわかりません。
常にホームの環境で講師の人が丁寧に教えてくれたものをそのまま作ればいいだけなので、
それなりに美味しいものが作れてしまいます。
大体の学生はこの
『それなりに美味しいものが作れている自分』
が自分の実力だと思い込んだまま卒業して現場に入ります。

その思い込みをぶち壊して、
自分の力量を知った時が料理人としての修業の第一歩目だと私は思っています。



スタートラインに立ってそこからどうするか

さて自分の力の無さを認めたところでそう簡単に劣等感は拭い去れません。

ではどうするかというと、
『店の中で自分のポジションを作る』
これに限ると思います。

自分のポジションを確立するにはまず、
『この仕事といったらコイツ』
と周りに思わせることが近道です。

たとえば魚の掃除、アーティチョークや芋類の剥きものなどなど…
なるべく面倒で振ってもらいやすい仕事を積極的に取りに行き、
それについてしっかり勉強したり練習したり、
時には先輩やシェフに綺麗で効率的なやり方を聞いたりして
その作業のエキスパートになりましょう。

そうするとこの作業はコイツの仕事という図式ができあがり、
小さいながらも自分のポジションを持つことができます。

自分のポジションができれば、
『仕事をまかせてもらえている』
という自信が生まれて少しだけ心に余裕ができると思います。

あとはその小さな自分のポジションをたくさん積み重ねて、
どんどん自分の存在を大きくしていくことです。
そうすると、
『自分は何もできない、みんなより劣っている』
という気持ちは少しずつ薄れていくと思います。

劣っているとへこんでいる時間は無駄

さきほど自分のポジションを作るのが劣等感を無くす近道だと言いましたが、
『でもその自分のポジションを作っている過程で失敗して結局へこむんじゃないか』
と思う方もいるでしょう。

これに関しては確かにそうなのですが、
【周りより劣っているから自分は駄目なんだ】
と考えている時間ははっきりいって無駄です。

そもそも料理人として未完成の時点で周りと比べるのが間違いなのです。
商品の製造途中、まだ形になっていないものを完成品と比べているようなものです。
それは劣って当たり前です。

なのでネガティブに周りと比べないで、
自分はまだ未完成だから完成品になるために何が足りないかを冷静に考えるところから始めましょう。

そうして自分のできることできないことをしっかり分析すれば、
いま何をするべきかということがわかりやすいので、
その方向に向かって努力しやすくなると思います。

厳しい言い方ですが、
【自分は劣っている、何をやってもうまくいかない】
と思っているだけでは何も変わりません。
それよりも
【自分はあの人よりここが劣っている。ならばどうすればそれを超えられるか】
こう考えるようにしましょう。

もちろんはじめはその優れている人の真似から入ってもかまいません。
むしろそれが近道なので変なプライドは捨てて真似をしましょう。

ただいつまでも真似をしているばかりではその人を超えることはできないので、
真似をし続けてその型が身に付いたら、
その考えを取り入れつつもこれはなぜこうなのか?
どうやったらもっとよくなるか?
を常に考え続けましょう。

たとえ当たり前の作業でもそれをしっかり考え続けて、
自分の行動、作業工程ひとつひとつに明確な理由付けができるようになれば
自分の仕事に自信がでてきて劣等感も無くなるでしょう。



おわりに

さてなるべく簡潔に要点をまとめてみましたがいかがだったでしょうか。

料理人修業の中でだれもが通る道ですが、
ここで心を折られて辞めていくのはもったいないので、
考え方を変えてなるべく前を向くようにして乗り切りましょう。

これは私流の考え方なのですが、
正面から殴り合って勝てない相手に正面から戦いを挑むのは無謀だと思うのです。
変な戦い方になろうとも自分の得意な戦い方で最終的に相手よりも上にいけばいいと思うので、
いま現時点でここがこの人に劣っているということを深く悩む必要はないと思います。
それよりも自分の得意なことを伸ばして自信をつけましょう。

と、まあ偉そうなことを語ってみましたが
この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

最後に私が自分を奮い立たせるために読んでいた本を紹介します。

三ツ星シェフである米田肇さんの半生を描いた物語です。
あの天才シェフでも劣等感で潰れそうになったことがあるんだと思うと
すこしだけ勇気が出て前を向くことができました。
純粋に読み物としても面白いのでおすすめです。

それでは本日もお読みいただきありがとうございました。
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