海外に料理留学するなら何年ぐらいのキャリアが必要か?



皆様こんにちは、こんばんは。
犬の事は『わんちゃん』って呼ぶのに、
猫の事は『にゃんちゃん』って呼ばないのは何故なんでしょう。
差別なのでしょうか。

さて本日は、
『海外に料理留学するなら何年ぐらいのキャリアが必要か?』
というテーマでお話させていただきます。

私自身、短期間ではありますがフランスに留学していた経験がありますので、
その経験をもとにまとめているのですが、
もちろん絶対的にベストなタイミングというものはなく、
ケースバイケースではあるのですがタイミングを悩んでいる方の参考にはなると思いますので、
いま海外留学を考えている方はぜひ読んでみてください。

では早速始めていきましょう。

海外に行くのは早い方が良い?

私を含め、多くの優柔不断系料理人が必ず考えること、それは

『海外にいきたい… けどどれぐらい勉強して何歳ぐらいにいけばいいのか…』

ということだと思います。

実際にいった人に聞いても

『はやいうちにいったほうがいい!』

いう答えが多く帰ってきますが本当にそうなのでしょうか?
まあそれも人それぞれなので決まった答えはないのでしょうが、
は個人的にあまりそうは思わなかったので、
私が思う海外留学のいい感じのタイミングを紹介いたします。

ひとつの目安はキャリア5年ぐらい

まず私は26歳でフランスに留学しました。
どっか他の記事でも書いたと思いますが、
日本ではあまりしっかりしたレストランで働いてはなく、
自己流で勉強してちょっと自信がついたから腕試ししようと思って
フランスの星付きレストランに入ることを決めました。

一応キャリアとしては専門学校を卒業してから約5年。
中堅に片足をつっこもうとした辺りですね。

このキャリア5年というのは個人的には
良い時期に行けたかなと思っています。

理由としては、
言葉でのコミュニケーションがなかなかうまくとれない状態だと技術で見せるしかないので、
俺はこれぐらいできるんだぞ!というアピールができないと仕事をもらいづらいのです。

作業面でももちろんですが、
周りを見て今何をすべきか?
何を求められているのか?
というのはある程度現場経験がないとわかりません。

言葉がわからなくても現場ですべきことは基本的には日本と同じです。
なので日本での経験を生かしてしっかり立ち回り、
早く仕事をもらえるようにするのがいいでしょう。

ワーキングホリデーのように期間が決まった状態での留学なら
なおさら見習いでふらふらしている時間はないので、
しっかり自分の腕で仕事をとりにいける5年目以降ぐらいが
ちょうどいいんじゃないかなというのが私の感想です。

体力的にも知識欲的にも満ち溢れている時期なので、
その面からみてもベストだと思いますね。

例外として

例外として
『私は海外で働き続けて海外で独立する!』
という強い意志がある方は若いうちから海外に行き、
文化から何までその国にどっぷり浸かる必要があるので
キャリアうんぬんはおいといて早く行く方がいいかもしれません。

なので留学する期間、目的をしっかり考えるのも大事ですね。



言語の勉強期間は?

私が一番の不安要素として抱えていたのが言語についてのことです
不安すぎて渡仏する1年以上前から勉強していました。

もちろん長い時間をかけてなるべく勉強していくに越したことはないのですが、
実際現地に行かないと身に付かないことも多々あります。

現地に行って、
勉強してきたことがなかなか通じなくて、
心がおれて、そして開き直ってからが勝負かなと思います。

とはいえ対策できるならしてからいきたいところ。
なので以下に料理人向けフランス語のおすすめの勉強方法をまとめます。

文法は最低限だけで、とりあえず単語を覚えておく

短期間で語学を学ぶ際、
ガチガチの教科書通りの文法を覚えようとしてもなかなか難しいものです。

なのでとりあえず厨房の中だけでもコミュニケーションが取れるように、
文法は最低限だけ覚えて、あとは基本会話で使う単語、
調理器具の名前、食材の名前、行動など、とりあえず単語を覚えておくといいでしょう。

行動に関するフランス語一例
●poser(置く)
●goûter(味見する)
●couper(切る)
などなど…
厨房でする行動を考えて辞書を引き覚えると良いでしょう。

頭で覚えた単語は耳でも口でも覚える

上記で覚えた単語を頭で覚えただけでは使えるようにはなりません。

その単語を聞き取れて、
そして相手に伝わるように発音できる必要があります。

おすすめの勉強法はYouTube動画などで、
外国人シェフが解説している料理動画を見ることです。
字幕が入っていればよりわかりやすいですね。

こういった動画を何本も見ていると調理中によく使う単語や、
よく使う言い回しもちょっとずつわかってきますので
より現地での会話がイメージしやすくなります。

あとは聞くだけではなく自分でも発音してみるのも大事です。
私は家で暇さえあればフランス語の発音をぶつぶつ練習していました。

発音の仕方とかも動画が結構あがっていたりするので、
それを見るのもいいですし、
この段階まで来たら一度外国語教室に通うのもいいかもしれません。

覚える、聞く、という段階は自力でなんとかなりますが、
実際に相手に言葉をぶつけるというのはやはりなかなか機会もないので、
ある程度自分で勉強したら人から教わった方が成長は早いと思います。

私も短期間ですがフランス語の個人レッスンを受けていて、
一番ためになったと感じたのは発音方法でした。

なのでお金に余裕があればスポットでもいいので、
レッスンを受けてみるといいでしょう。

現場でよく使う言葉を想定しておく

今現在レストランで働いているなら、
仕事中にシェフや先輩の料理人にどういった質問をするか?
そして仕事を振られたときにどういった言葉を返すか?
などなど、
仕事中コミュニケーションをとるうえで必要な言葉をメモして、
それを現地語に訳してテンプレとしていくつか覚えておくと
結構現地に行ったときに役に立ったりします。

先程も述べた通り、すべてを文法や定型文でガチガチに縛って覚えるのはよくありませんが、
最低限仕事を円滑に進めるためにはテンプレ文章は必要不可欠だと思います。

『次はなにをしたらいいですか?』
『これはなんですか?』
『これはどうすればいいですか?』
『味見お願いします。』
など、
よく使いそうな言葉はしっかり勉強して発音できるようにしておきましょう。

お金はいくら持っていけばいい?

私はフランスにしか行っていないのでフランスでの体験談となるのですが、
これはぶっちゃけ人によるからわかんねえ
としか言いようがありません。

とはいえこういってしまうと身も蓋もないので、
私の渡仏時のお金事情を簡単にまとめると、

まず持っていったのが3500ユーロほど。日本円では約50万円です。

そして現地での給料が月800ユーロ前後。

決して高くはありませんが寮費、光熱費も全て引かれてこの金額でしたし、
基本的に平日の食事はお店の賄いで済ませていたので、
最低限の日用品や休日の食費を差し引いても
大体毎月500ユーロぐらいのお小遣いがあるような状態でした。

なので充分バカンスでの旅行や星付きレストランの食べ歩きもできましたし、
なんなら日本から持って行ったお金のおかげで結構豪遊できました。

私は現地で働いて勉強するぞ!というモチベーションではなく、
ワーホリで一年間フランスで遊び倒してやるぞ!
という意識でいったので正直もっとお金を貯めておけばよかったかなと思いましたが、
普通にまじめに働いて勉強するなら50万円もあれば充分すぎるぐらいでしょうね。

ただこれも給与条件に大きく左右されますし、
なんらかのトラブルでお金が急に必要になることもあります。

なのでなんの参考にもならない言葉で申し訳ないですが、
できるだけ余裕をもって貯金しておこうぜってとこですね。笑

どうしても金額目標が欲しいなら、
フランスの場合ですがとりあえず50万円貯めましょう。
仕事さえあればきっと不自由なく暮らせるはずです。



まとめ

結局は自分の目的、目標などによってベストなタイミングは変わるので
あくまでも参考程度にですが自分の体験からまとめてみました。

キャリアの目安は5年前後。
最低限の技術はもちろんだが、しっかり周りが見えるようになってから行った方が良い。
短期留学ならなおさらフラフラしている時間はないので、
実力で仕事をとりにいけるぐらいの力量があった方が吸収できることも多くなる。
言語はまずはしっかり仕事ができるように、
厨房内で使う単語を重点的に覚えて聞き取り練習や発音練習もできるだけやっておく。
日常会話は最低限さえ覚えていればあとは現地人が結構教えてくれたりもする。
厨房内で仕事ができるヤツと認識されればそれだけでコミュニケーションはぐっと取りやすくなるはず。

ざっくりとですがこんな感じでしょうか。

おわりに

今回は海外留学についてのお話をさせていただきました。
結局はどの項目も目標や目的、そして留学期間などによって
正しさは変わってくるのですが、
この私の記事やその他の方の記事などを色々見て比較して、
自分に合った時期に留学に行くのがいいでしょう。

どれだけ考えても行ってみないとわかんねえ!
とはなるとおもうのですが、
大きな決断力が必要となる留学なのでなるべく不安は取り除けた方がいいかなと思い、
この記事を書いてみました。

留学を検討している方の参考に少しでもなれば幸いです。

他にもフランス留学に関する記事も過去に書いておりますので、
興味のある方はぜひそちらも合わせてご覧ください。↓

フランスへ料理留学するときに準備しておくべきこと①

20/06/2019

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