将来カフェをやりたいからカフェで料理の勉強をするのは遠回り



皆様こんにちは、こんばんは。

本日はこれから料理の世界に入る方や、
料理の専門学校生に向けての内容です。

きっとこの業界に入るタイミングで大体の方が、
将来はカフェをやりたい!とかレストランをやりたい!とか、
色々な夢を持っていると思います。
そして、その夢をかなえるためにどんなお店で修業すればいいかな?
ときっと考えることでしょう。
今日はそんなことを考えるにあたって覚えておいてほしい、
修業先を選ぶときのポイントについてお話していきます。

今回は、
『将来カフェをやりたいからカフェで料理の勉強をするのは遠回り』
というタイトルですが、
私の経験上カフェをやりたくてこの業界に入ってくる方はものすごく多いです。
そしてカフェで料理の勉強を始める方もすごく多いです。
ではいったいこれのどこが遠回りなのか?
ぜひ最後まで読んでいってください。

なぜカフェを出すためにカフェで料理を勉強することが間違いなのか?

結論から言いますと、

『高いレベルの料理を知って、その上でカフェで出すレベルに調節しないと常に合格点を超えた料理を提供し続けることは難しい』

からだと私は考えます。
これはカフェの料理を見下しているわけではありません。
あくまでもレストランに比べれば工程が簡素化されているのと、扱う食材の量や種類も少ないということです。
悪しからずご了承ください。

詳しく説明すると、
まずカフェで出す料理の合格点を仮に50点だとしましょう。
そして自分の修業先のカフェの料理レベルも50点だとします。
50点のお店で修業すればもちろん50点を出せるようになるのですが、
マックスがそこなので常に自分の能力ギリギリで戦うことになります。
なので、イレギュラーが起きたり自分が思っている食材と違うものが届いてしまったりしたときに、
同じように50点を取ることが非常に難しくなるのです。

では次に90点の料理を出す三ツ星レストランで修業したとしましょう。
これでマックス90点の料理を出す力が身に付きました。
そしてカフェで出しやすいようにオペレーションなどに余裕を設けて50点を狙った料理を作りました。
自分のマックスが90点で50点の料理を作っているということは40点分の余裕があるということです。
すると、ちょっとしたイレギュラーで点数が落ちてしまうようなトラブルがあったとしても、
40点分の余裕があるのでその分を補って50点を保つことが比較的容易になります。

まとめると、
高いレベルの料理法を身につけておけば、
少しレベルを落としてさまざまな派生料理を比較的余裕をもって作れるようになる。
なので自分が狙うレベルよりも高い力を身に付けられるお店で修業した方が良い。

というわけです。

でもレストラン料理とカフェ料理は違うんじゃない?

さてここまで見た方の中で↑このように思った方も少なからずいるでしょう。
確かにコンセプトなどによってカフェの料理はどんなものが受けるか変わってきますし、
極端な話、美味しければ受けるというわけでもありません。

なのでそれを勉強するために色々なカフェにいったり、
それこそカフェで働くことはもちろん悪い事ではありません。
カフェのオペレーション、経営のシステム、料理やドリンクのニーズなどなど勉強することは
たくさんあると思います。

あくまでも基礎は高いレベルで身に付けた方がいいだけであって、
カフェで修業すること自体を否定しているわけではありませんので。

なので料理はレストラン、お菓子はパティスリー、ドリンクならバーの、
高いレベルのお店で基礎を身に付けて、
そこから自分が目指す道を進むのが一番近道なんじゃないかなというのが私の考え方です。

もちろんこれはカフェに限らないですね。
カジュアルなビストロをやるにしてもダイニングバーをやるにしても同じことです。
力はつけすぎて困ることはありませんのでね。
これから修業先を探す方はぜひ参考にしてみてください。



おわりに

さてなるべく簡単にまとめたつもりですがいかがでしょうか。
ちょっと何言ってるかわからないって思ったらすみません。

重ね重ね言い訳するようですが決してカフェのレベルを見下しているわけではありません。
私自身カフェに住んでるんじゃないかってぐらいカフェに毎日いますし、
業態としてもほんとうに面白いし素敵だと思っています。
ただそうしても料理にかける力の比重はレストランの方が大きいので、
そっちで勉強した方が効率的だよって話です。

これからカフェをやるために勉強をするという方のお役にすこしでもたてれば幸いです。

それでは本日もお読みいただきありがとうございました。
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