帆立貝ひものエミュルション(泡のソース)のレシピ



皆様こんにちは、こんばんは。
今日はひとつライフハックを。
お気に入りの服を着て行きたいけど洗濯してしまって乾いていない!というときはそのまま着てバイクで3時間ぐらい高速を走れば余裕で乾きますよ。
排気ガスで黒くなる恐れがあるので暗めの色の服で試してみましょう。

さて本日は、
『帆立貝ひものエミュルションのレシピ』
をご紹介します。

フランス料理で良く使われる食材のひとつに帆立貝柱がありますが、帆立のそれ以外の部位はあまり使われることがありません。
フランスで働いていたお店でももれなく貝柱以外は捨てていました。

なんとなくもったいないような気はしますが、まあ確かに内臓部分はクセがあり、好き嫌いがわかれてしまうと思うので仕方がない… いやそれでもやっぱりもったいねえ!という流れで今回のレシピを作りました。

取れる量に限りがある食材ですし、なかなか作る機会は少ないかもしれませんが大量の帆立貝をさばく際にでもお試しください。

では始めていきましょう。

帆立貝ひものエミュルションのレシピ

  • 25枚分 帆立の貝ひも
  • 1個   エシャロット
  • 1片   ニンニク
  • 適量   タイム、粒黒胡椒
  • 100g ノイリープラ
  • 350g ブイヨン
  • 40g  生クリーム
  • 3g   大豆レシチン

※ノイリープラは白ワインで代用可。

※ブイヨンはフュメドポワソンやアサリ出汁などで代用可。

※お好みでサフランやカレー粉で香り付けしても美味しい。

作り方

①まず帆立貝を開く。
貝柱はスプーンを差し込んで殻から外してやると綺麗に貝柱だけを取り除くことができる。

②貝ひもを外す。

③貝ひもの下処理をする。
ボウルに入れた貝ひもにたっぷりの塩を加えて揉み洗いする。

④水で塩を流し、そのあと何回か水を変えながらぬめりがでないようになるまで洗い続ける。
↓はじめのうちはこのように水が濁ってぬめりが出るのでこれが無くなるまで。

⑤ぬめりが無くなり、貝ひもが白く綺麗になったらOK。

⑥鍋にスライスしたエシャロットとニンニク、タイム、粒黒胡椒を入れてサラダ油で炒める。

⑦軽く炒めたらエシャロットの香りが立ってきたら貝ひもを加える。
はじめは貝ひもから水分が出るので強火で炒め、水分が飛んだら弱火でじっくり炒めていく。

⑧弱火で貝ひもの水分がしっかり飛ぶまで炒め、鍋底にうっすら焼き色がついてきたらノイリープラでデグラッセする。
このとき貝ひもに余分な水分が残っていると臭みの原因になるので注意する。

⑨ノイリープラを煮詰め、水分がほぼ無くなったらブイヨンを加えて20分ほど煮込む。

⑩貝ひもの香りが出るまでしっかり煮出したらシノワ(目の細かいザル)を使い、貝ひもをしっかり押し潰すようにして濾す。

⑪生クリームを加え、塩で味を調えたら大豆レシチンを加えてバーミックスで攪拌する。
大豆レシチンの溶け残りが気になる場合は再度シノワで濾す。

⑫完成。バーミックスで泡立てて上に浮いたキメの細かい泡だけをすくって使用する。

なお、少し出汁を煮詰め気味に作って大豆レシチンを加えずにそのままソースとしても使うことができるので、用途に合わせて調節しよう。

おわりに

帆立の貝ひもといえばおつまみとして売られているイメージしかないかもしれませんが、しっかり炒めて香りを引き出してやると立派なソースになりますね。

今回25枚分の貝ひもを使用しましたが、そんなに帆立捌かんわ!という場合でもご安心を。
貝ひもは都度冷凍しておいて、量がたまったら解凍して作ればOKです。

貝の風味とノイリーの風味が合わさって、クラムチャウダーを思わせるような馴染みやすい味のソースなので、魚介料理全般に合わせることができますし、サフランやカレー粉、レモンなどで香り付けするのもいいですね。
ぜひ用途に合わせてアレンジしてみてください。

また、他にも泡のソースのレシピをご紹介していますので、ご興味のある方はそちらも合わせてご覧ください。↓

大豆レシチンを使用したパセリの泡のレシピ

01/10/2020

ニンニク風味の温かい泡のソースの作り方

17/09/2020

それでは本日もお読みいただきありがとうございました。
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