夏野菜のケークサレのレシピ



皆様こんにちは、こんばんは。
SNSで何かしらの報告をするときって『私事ですが…』って書きがちですけど、そもそもSNSの投稿の99%は私事ですよね。

さて本日は、
『夏野菜のケークサレのレシピ』
をご紹介します。

ケークサレというのは直訳すると「塩味のケーキ」という意味で、バターと小麦粉、卵を使った甘くないパウンドケーキのような感じの料理です。
アミューズや前菜のパーツに使ったり、もちろん単体で軽食としてもおすすめですね。

基本的に具材はわりとなんでも合うのですが、ケークサレはバターと卵でしっかりめの生地になるので今回は野菜を中心に加えて食べ飽きない味を目指して作ってみました。
なかなかカロリー爆弾なのにクッソ食べやすいので作られる際はご注意ください。

では始めていきましょう。

目次

夏野菜のケークサレのレシピ

  • 210g  バター
  • 8g    塩
  • 20g   グラニュー糖
  • 240g  全卵
  • 30g   生クリーム
  • 240g  薄力粉
  • 8g    ベーキングパウダー
  • 60g   パルミジャーノチーズ
  • 20個   ミニトマト
  • 1本    ズッキーニ
  • 1個    パプリカ
  • 1個    玉葱
  • 60g~  ベーコン
  • 適量    タイム又はマジョラム

※野菜の量は目安なので増減しても問題ないが、増やしすぎると崩れやすくなるので注意。

作り方

①まずセミドライトマトを作っておく。
ミニトマトを半割にし、軽く塩とオリーブオイルを振って100℃のオーブンで90~120分ほどローストする。

②パプリカ、ズッキーニ、玉葱を1cm角ぐらいの大きさにカットする。
ベーコンはものによって塩分量に差があるので、塩分の強いものは小さめに、塩分の弱いものを使う場合は野菜と合わせて1cm角に切る。
また、量も塩分量に合わせて調節する。

③パプリカとズッキーニをオリーブオイルで軽く焼き色を付けながら炒める。
塩で味を調え、そのまま食べても美味しいぐらいになったらOK。

④玉葱は先にベーコンを軽く炒めて脂を出してから炒める。
玉葱はあまり食感を残さずに甘く柔らかく仕上げた方が美味しい。
こちらも先ほどと同様に塩で味を調えて、そのまま食べても美味しい状態になったら引き上げる。

⑤炒めた野菜はザルなどを使って余分な油を切り、急冷しておく。
熱いまま生地に加えると生地がダレてしまうので必ず冷やしておくこと。

⑥ケーキ生地を作っていく。
常温に戻しておいたバターに塩とグラニュー糖を加えて軽くほぐし、ミキサーにセットする。
もちろんスタンドミキサーが無くてもハンドミキサーや手動でもOK。

全卵は生クリームと合わせて、常温に戻しておく。
卵液が冷たいとバターと合わせる際にバターが固まってしまい、分離の原因となる。

薄力粉、ベーキングパウダーはあらかじめ合わせてふるっておく。

⑦全卵と生クリームを合わせおき、それをバターと混ぜ合わせる。
混ぜる際はほんの少しずつ混ぜながら加えて分離しないように注意する。

⑧卵液を一気に入れてしまうとバターの表面に水分が浮いてきて分離しやすくなってしまう。
バターがもろもろと粗く散ってきたら要注意、一旦卵液を加えるのを止めてしっかり混ぜよう。

⑨画像の状態ぐらいしっかり乳化して固めのクリームのような状態を保ちながら卵液を全て混ぜる。

⑩卵液が全て混ざったらふるっておいた薄力粉とベーキングパウダーを3回ぐらいに分けて混ぜ合わせる。
混ぜる際はゴムベラなどを使って、底から大きく返すようにして混ぜ、あまり練らないように注意する。

⑪薄力粉が混ざり切る前に削ったパルミジャーノチーズも一緒に加えて混ぜる。

⑫最後にしっかり冷やしておいた野菜類とタイム、又はマジョラムのみじん切りを加えてさっくりと混ぜ合わせる。

⑬バターを塗ったパウンド型に流す。
生地の量は膨らみを考慮して少なめにするのがポイント。

また、今回はテフロン加工されたパウンド型を使っているのでバターを塗っただけだが、普通のブリキやステンレス型を使う際は型紙を敷くか、バターを塗った後に小麦粉をまぶしておいた方が綺麗に仕上がる。

⑭170℃のオーブンで25~30分ほど焼く。
焼け具合を確認する際は竹串などを刺してみて、竹串に生地が付かずに綺麗に刺さればOK。
また、表面は少ししっかりめに焼き色がついている方が美味しいので、色づきが悪ければオーブンの温度を調節する。

⑮焼きあがったら型から取り出して冷まし、ラップでしっかりくるんで冷蔵庫で保存する。
焼きたても美味しいが個人的には一晩寝かせた方がおすすめ。

⑯カットしてオーブンで温めたら完成。ウマー。

作る際の注意点

バターと卵液がうまく混ざらないときは

作り方の項目でも書いた通り、バターと卵液は分離しやすいので注意が必要です。
うまく混ざらなくなってきたら卵液を加えるのを止めて、乳化するまでしっかり混ぜてやりましょう。

それでも分離してしまったときは、薄力粉を少し加えて余分な水分を吸わせてやると綺麗に混ざりやすくなります。
ただし、何度もやってしまうとそれだけ粉を練ってしまうことになるので、ケーキのふわふわとした食感が失われて重たくなってしまいます。
なのであくまでも緊急措置として行ってください。

また、繰り返しになりますが必ず卵液は常温に戻しておいてください。
卵液が冷たいとバターが冷えて固まってしまい、分離する原因となります。

使用する野菜について

今回は夏野菜をメインに使いましたが、基本的に使う野菜はなんでも構いません。
ただ、使用する野菜の水分量には注意してください。

水分を多く含む野菜を加えてしまうとケーキがもろくなり、カットの際に崩れてしまう恐れがあります。
もし水分を多く含む野菜を使いたい場合は、今回のセミドライトマトのようにあらかじめ水分を飛ばしてから加えましょう。

おわりに

本日もご覧いただきありがとうございます。
このケークサレは個人的にお気に入りのレシピで自身のおやつとしても大活躍しています。

私はパプリカの香りが好きで、今回のように夏野菜をメインに使って作ることが多いのですが、これ以外にもバターと相性の良い食材なら大体はいけると思います。
野菜以外にもドライフルーツなどを使って焼いてフォアグラやハムと合わせたりしても面白いですね。

また、黒胡椒やスパイスなどをしっかり効かせたり、ハーブをたっぷり加えても美味しいです。
付け合わせとの相性を考えてぜひ色々アレンジしてみてください。

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